inserted by FC2 system inserted by FC2 system
              まりこの書道  


     2018.2.25





  (有段者半紙A部競書課題)

  久保田 渓岳 先生 書 (臨書 草書)

  冷猿雪を披きて嘯き、寒魚氷を抱いて沈む

  (大意)
  冬の猿は雪を身にこうむって鳴き、
  寒中の魚は氷を抱いて水底に沈んでいる






  (有段者半紙B部競書課題)

   室岡 春石 先生 書 (臨書 行書)

  (読み)
  路は高岩より出で、人は痩馬に騎して来たる
    ― 周賀

  (大意)
  そそり立つ岩の間を抜け出た道を、
  痩せ馬にまたがって友人がやってくる






  (楷書細字の部競書課題)

  世古口 秀 先生 書 (臨書 楷書)

  (読み)
  渓山遠近烟霞を帯ぶ
  訪ひ到る東郊雅友の家
  半日流連清興足し
  一瓢の春酒梅花を賞す

  春初友を訪う  呉石 先生 詩






  平成30年戊戌之春 毛筆誌上展出品作品

  (毛筆自運半截の部)

  杏花飛簾散餘春
  名月入戸尋幽人

  (読み)
  きょうかれんにとんでよしゅんにさんず、
  めいげつこにいってゆうじんをたずぬ。

  (大意)
  あんずの花びらがすだれに降りかかるたびに春は残り少なくなってゆく。
  月明りが戸口にさしこみ心静かに暮らす我が身をなぐさめてくれる。