(条幅半截の部競書課題)
西脇 呉石 先生 句 (臨書 行書)
玲瓏富岳聳蒼空
八朶巍然暁藹中
(読み)
れいろうふがくそうくうにそびゆ。
はちだぎぜんぎょうあいのなか。
(大意)
白雪をいただく富士山が、青空にくっきりと明朗に雄姿を描く。
八弁の蓮の花の姿にたとえられる山容は、夜明けの朝靄のなかより
高く抜け出てそば立つ。
(有段者半紙A部競書課題) (有段者半紙B部競書課題)
久保田渓岳先生書 臨書 草書 室岡春石先生書 臨書 行書
條風開獻節灰律動初陽 鳥鳴春日晩喜見竹門開
― 太宗 春喜友人至山舎 ― 周賀
(読み) (読み)
じょうふうけんせつをひらき、 とりないてしゅんじつくれ、
かいりつしょようをうごかす。 よろこびみるちくもんのひらくを。
(大意) (大意)
東北の風は吹いて新年となり、 鳥が囀る晩春のある日、
葭を焼いて占う気節は 竹の門の開くのを見て胸を躍らせる。
初春をつげるのである。
(楷書細字の部競書課題) (随意A部競書課題 自運 楷書)
世古口秀寳謳カ 臨書
連軒鳳蹌宛轉龍躍
六花撩亂帯風斜
萬樹瓊瑶映暁霞 (読み)
今歳豊穣先可卜 れんけんとしてほうのごとくまい
分明瑞色満田家 えんてんとしてりゅうのごとくおどる
朔北奇寒應徹骨
従軍兒在徳州城 (大意)
(田家雪 呉石先生詩) 鳳凰の様に飛び、
龍の様に身をよじらせて空に舞う鶴の姿
(読み)
ろっかりょうらんかぜをおびてななめなり。
ばんじゅのけいようぎょうかにえいず。
こんさいのほうじょうまずぼくすべし。
ふんみょうにずいしょくでんかにみつ。